もっとおいしく!チーズの上手な保存方法
食べかけのチーズ、気が付くと冷蔵庫の片隅で味や見た目が残念な状態になっていることはありませんか?ナチュラルチーズは保存のひと手間でより良い状態にキープすることができます。今回のチーズマガジンは、チーズの上手な保存方法をご説明します。
保存場所は冷蔵庫で
チーズの保存には5~10℃の冷暗所が適しており、パッケージやラベルに「要冷蔵」と書かれているのはそのためです。ただし、冷蔵庫の保管にもいくつか注意点があります。
ナチュラルチーズの保存 「べからず」 3箇条
その1. 乾燥させるべからず
乾燥はチーズの大敵です。冷蔵庫は湿度が低いため、空気の遮断が十分でないと乾燥してチーズの食感が損なわれてしまいます。
【対処法】
ラップで包み、密封容器に入れます。おすすめは場所を取らないジッパー付きの保存袋です。余裕があれば清潔に洗ったキャベツなどの葉物野菜を一緒に入れておくと湿度を程よくキープできます。
その2. 冷気の吹き出し口付近に置くべからず
冷気の吹き出し口は庫内でも温度が低く、モッツァレラやフレッシュチーズなどの水分の多いチーズは凍ってしまい食感が損なわれることがあります。又、パッケージに入ったチーズは冷蔵庫から出した時の温度差で結露が発生して袋の内側に水滴がついてしまう場合も。
【対処法】
冷気の吹き出し口をよけて保管します。開封後は品質が変わりやすいフレッシュタイプとシュレッドチーズ、水分の出やすいブルーチーズはチルド室へ。それ以外は5~8度の温度帯で保存してください。
その3. においが強いものの近くに置くべからず
チーズはにおいを吸着しやすい性質があるため、肉や魚、キムチ、漬物のようなにおいの強いものの近くで保存するのは厳禁です。
【対処法】
においのある食品とは離して保存し、チーズは、密封容器やジッパー付きの保存袋に入れてください。長く保存をする場合も冷蔵庫内全体のにおいがついて風味が落ちることも。開封したらなるべく早めに食べきってしまいましょう。
チーズのタイプ別保存方法
フレッシュタイプ
カップ容器入りのものは、そのまま冷蔵庫に入れ、封を切った真空パック品はラップでぴっちりと覆います。開封後は日持ちしないため、1週間を目安に食べきって。ただし、モッツァレラは開封した日に食べきるのがベストです。
白カビタイプ
一度切ったものはチーズの中身が流れ出さないようにアルミホイルを2~3重にして板状にしたもので切り口をぴったりと覆い、全体をラップでしっかりと包みます。
青カビタイプ
水分が出やすいチーズです。キッチンペーパーを下に敷き、ラップで包んだらアルミホイルを巻いて遮光します。キッチンペーパーは水分を吸ったら交換しましょう。青カビは繁殖力が高いため他の食品への臭い移りには注意します。
ウォッシュタイプ
外皮のべたべたが気になる場合はキッチンペーパーで軽く押さえ、白カビタイプと同じく切り口はアルミホイルで覆った後全体をラップで包みます。保存容器や袋の中に木炭を入れておくと消臭効果でウォッシュタイプ特有の強い香りを和らげます
シェーブルタイプ
シェーブルタイプの種類はバラエティに富んでいます。
フレッシュタイプ、白カビタイプはそれぞれのタイプの保存方法を参考にしてください。クロタンなどの自然の外皮を持つものは、空間をもたせてふんわりとラップで包みます。
ハード・セミハードタイプ
ラップでぴったりと包みます。空気に触れるとカビが生えやすくなるので、1週間前後で食べきれるサイズを買い求めるのが良いでしょう
シュレッドタイプ
乾燥しないように、パッケージの開け口をしっかりとゴム等で縛りチルド室で保管します。開封後1週間以上使わない場合は、カビが生えないように冷凍保存しましょう。
シュレッドタイプの冷凍方法はこちら