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フレッシュ(非熟成)タイプの主な種類と美味しい食べ方

フレッシュタイプとは熟成させないチーズのことをいいます。乳に乳酸菌や酵素を加えて固め、水分(ホエー)をとると白い固まりができます。これがフレッシュチーズです。他のチーズに比べると水分が多く、やわらかいのが特徴で、やさしい口当たりとほどよい酸味が楽しめるチーズが多いです。クセが無いので、そのまま食べるのはもちろん、料理やお菓子の材料として使われています。

フレッシュ(非熟成)タイプ 主な種類



現存する世界最古のチーズ「フェタ」

古代ギリシャで生まれた“現存する世界最古のチーズ”といわれている「フェタ」ですが、アテネ郊外に住む羊飼いが作り始めたのがオリジナルとされ2000年以上の歴史があります。羊乳が主体でそこに山羊乳を30%まで加えてつくることができ、塩味が強めなのが特徴です。オイル漬けになったものもあり、サラダのトッピングなどに活躍します。



お菓子づくりの材料「クリームチーズ」、「マスカルポーネ」


お菓子づくりの材料といえば、脂肪分を高めてつくる「クリームチーズ」が1970年代のチーズケーキブームによって有名になりました。その後、クリームチーズの仲間である「マスカルポーネ」が、イタリア料理のデザートであるティラミスの材料として一躍有名に。まるでバターと生クリームの中間のようななめらかでコクのある舌触りで、ほんのりと甘みがあり贅沢な風味が楽しめます。



クセが無く爽やかな酸味が特徴の「モッツァレラ」


“カプレーゼ”や“ピッツァ マルゲリータ”といったお料理とともにひろまった「モッツァレラ」は、クセが無く爽やかな酸味が特徴です。そのままであればお豆腐のようにかつお節としょう油をかけても美味しく、加熱するとしっかりとした糸引きが楽しめます。今では牛乳製のモッツァレラが主流ですが、本来は水牛の乳でつくられていました。水牛乳でつくったものは「モッツァレラ・ディ・ブーファラ」と呼んで区別しています。牛乳製よりも脂肪分が高くミルクのコクがあるので、ぜひ牛乳製と食べ比べてみては?



ほんのりとした甘みとミルクの風味がとてもおいしい「リコッタ」


パンケーキブームにのって有名になったのは「リコッタ」です。チーズをつくる時に出る乳清(ホエー)と呼ばれる水分は、通常排出してしまうのですが、その乳清に新しいミルクかクリームを入れてもう一度煮つめてつくられるのがリコッタです。リコッタはイタリア語で“再び煮る”という意味で、チーズのつくり方からついた名前なんですね。ほんのりとした甘みとミルクの風味がとてもおいしく、しかも脂肪分が少ないためヘルシーです。フルーツやハチミツ、ジャムを添えるだけで最高のデザートに早変わりしますので、是非お試しを。


保存方法&食べ方



鮮度が命!

冷蔵庫から出してすぐの冷たい状態で食べるのがおすすめです。また新しいものほどおいしいので、開封したらなるべく早く食べきることが大切です。冷凍保存はやめましょう。マスカルポーネやリコッタなど容器に入ったものでは水分が染み出ることもありますが、ヨーグルトと同じように捨てずに混ぜて使ってくださいね。



相性のよい食材

クセがなく淡泊なチーズが多いので、しょう油や味噌、ワサビといった和の食材とも相性が抜群です。またフルーツやジャム、ハチミツなどの甘みのあるものやハーブなどと一緒に食べるのもおすすめです。


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